古くて貴重な楽器には「鑑定証」といわれるものが付いています。
新しい楽器だけど付いているっていう方がいます。
それは、「鑑定証」ではなく、「証明書」または「製作証明書」といわれるものです。
「鑑定証」と「製作証明書」の違いは、楽器を製作した本人が書いたものか、他人が書いたものかです。
ストラディヴァリやガルネリのように既に他界した製作者の楽器には、通常鑑定家が「鑑定証」を作成します。一方、現代の生存している製作者の楽器には、製作者自身が「製作証明書」を作成します。
内容的にはだいたい同じで、楽器の特徴等が書かれています。大きな違いは、「鑑定証」の場合「、、、と思われる。」や「私の考えでは、、、」など断定せずに推測で記されることが多いです。鑑定家になるには免許も資格も必要ありませんので、責任はありません。信用されているかどうかでしょう。
そして「製作証明書」は製作者本人が作成してサインがしてあります。また、なくしても通常再発行も可能なことが多いようです。有料とは思いますが。。。
多くの「証」は外国語で書かれています。イタリア語、フランス語、ドイツ語や英語が多いようです。
いずれにしても「証」は大切に保管しておいてください。誰か作成したかにもよりますが、楽器の査定には大きく影響します。
もし製作者の楽器ではなく量産品の楽器の場合は何もない場合が多いので、せめて購入時の領収書くらいは保管しておきましょう。